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アスペルガー症候群⑥(アズさん続き)

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マインドマップ
娘も生まれて10年も経つ頃、アズさんは「マインドマップ」に巡りあった。
「マインドマップ」とは、英国の教育者であるトニー・ブザンが開発した思考法で、カラフルな色やイラストを使い、頭に浮かんだイメージを、そのままスケッチブックに描きだしていく、まるでお絵かきのようなノートの筆記法である。イメージ豊かに考えをまとめて、視覚化していくことができ、それでも普通にノートを取るよりたくさん記憶できて創造性も増すという、不思議な技術。世界中に愛用者がいて、ビジネスシーンや教育の現場で活用されている。

アズさんは技術を身につける目的でこのマインドマップの講座を受け始めたが、意外なことを発見したのだ。

実はマインドマップは、エジソンやレオナルド・ダ・ヴィンチのノートの取り方、特に落書きのような部分に着目して開発されている。講座の中で繰り返し伝えられた「天才たちの物語」。おかしな質問を繰り返し、先生たちに疎ましがられて学校を退学になったエジソン。発明に没頭すると寝食も忘れなりふり構わず取り組む異常なまでの集中力。失敗を失敗と認めない思考。
アズさんは、「私と似ている」と思った。エジソンも、アインシュタインも、レオナルド・ダ・ヴィンチも、話を聞いてみると、どこか似ている。そしてその彼らの思考法がベースになったマインドマップが恐ろしく自分にフィットする。
この三人の共通項、それは彼らが「アスペルガー症候群」ではないかと言われていることだった。そこでアスペルガー症候群について調べると、自分に当てはまることが多く、インターネットの診断では「疑い濃厚」という結果ばかり出た。そこで初めて、「私はアスペルガー症候群かも知れない」と気づき、自分が楽に生きられない理由、自分が何者なのかという疑問の、霧が晴れていく気持ちがしたという。

診断を受けて
 医師からの診断を受け、自分の生きづらさの正体を知ることができた。根本治療の方法や、薬もないので、「カウンセリングなどで客観的なアドバイスを受けながら、困っていることを工夫し、生きづらさを軽減していこう」ということになった。

 アスペルガー症候群だという診断を受けてから、傾向と対策が見えてきて、希望がうまれたという。
 精神的に楽になれることは診断を受ける大きなメリットだ。
 本を読むことや医師の指摘で、自分でも気づかなかった自分の特性や行動パターンがわかってくる。そして自分の特性や苦手なことを知り、工夫をして対策ができるようになった。夫や娘も、「仕方ない」と言いながらも理解してくれて、協力できるようになった。